青い月が見てるから

立てば芍薬 座れば牡丹 君の姿は流れる星

正しいロックバンドの作り方 夏

正しいロックバンドの作り方 夏

全39公演完走おめでとうございました!

 

この状況下でやりきったのは本当にすごいの一言だと思う。

 

正直なところ、初日を迎えるまではずっと中止にならないかなって思っていた。

最低だけど、本音はそうだった。

悶々と過ごす日々の中で綴った文章は結局上げることは出来なかった。(結局上げた)

「やって欲しくない」気持ちと「やって欲しい」気持ち。

相反する感情に挟まれて、ただただ悶々とするしかなかった。

「やって欲しくない」気持ちが勝ち始めた頃、ついに幕が開いた。

初日に入ったお友達の「流星担はネタバレ踏まずに見た方がいい!」っていうツイートを見て、楽しみな気持ちと「そんなに良いものがもしかすると見られないかもしれない」という不安が押し寄せた。

毎日FCからメールが来るたびに中止になるんじゃないかとヒヤヒヤした。

かと思えば、連日増え続ける陽性者の人数を見てはどこかで中止にならないかなと思う自分もいた。

やっぱり怖かった。

 

そして自分が観劇に行くべきなのか、諦めるべきなのか毎日毎日悩んだ。

いっぱい悩んで、色んなお友達に背中を押してもらって、出来る対策は全てして向かったグローブ座。

見慣れた大きな看板に流星くんがいる。

夢だった流星くんの主演舞台。憧れのお誕生日公演。

ここに来れたことが奇跡だと思った。

 

ただでさえ小さな会場にぽつぽつとお客さんが座っていて、8月18日なのに空席もいくつかあった。諦めざるを得なかった人がたくさんいたと思う。

私もギリギリまで悩んだからこそ、そんな会場を目にしたときはなんとも言えない気持ちになった。

話し声も聞こえず、とにかく静かな会場は開演してからも静かなで、笑い声も少なかったけど、それはみんながそれだけ感染症対策をしっかりした結果だったんだと思う。

キャストさんのツイートや梅雀さんの千秋楽での挨拶を聞くと、それは演者側にも切に伝わっていたんだと思う。

 

流星くん、いっぱい喋って、大きな声出して、泣いて、挙句の果てにギターまで弾いて。

頑張る流星くんを見て「中止になって欲しい」なんて思った自分にめちゃくちゃ腹が立った。

この流星くんの努力を決して無駄にしてはいけかった。

Troubleやドームツアーに携わって、延期になる中できっと調整とかもしてただろうし、はんぶんこの動画作ったり、ドリアイの構成演出までして、松竹座の公演もあって、そんな中で台本覚えて、稽古して、ギターも練習して、たぶんボイトレとかもあっただろうし。

この状況下で、流星くんが如何に大変だったか。想像するだけで眩暈を起こしそうになる。

本当にすごい。すご過ぎる。

無事に幕が開いて、流星くんの頑張りが日の目を見ることになって本当によかった。

 

収録が入っているからスペシャVerで最後にもう一回演奏することになったんだけど、打合せが出来てなかったのかグダグダになったのも笑ったし、やり直して「今のは忘れて!」「時を戻そう!」っていうくだりだけで面白かったのに、極めつけはアンプさし忘れる流星くんが面白すぎて無理だった。

本当は新幹線の時間がギリギリだったから気が気じゃなかったけど、すごく良いものが見れた。

それまでめちゃくちゃに号泣してたのに、めちゃくちゃ笑った。

うまく表現出来ないけど、私は正ロクのことを笑えるけど少し切ないお話だと思っていたので泣けて笑えるその最後が正ロクらしくて、めちゃくちゃしっくりきた。

 

私は2月に正ロクの制作が発表されたとき、正直あまり喜べなかった。

流星くんに関してはロングヘアでも金髪でもなんでも大好きだったけど、メインビジュアルのあの流星くんがどうしても受け入れられなかった。

真っ先に頭に「担降り」という文字が浮かんで、藤井担になって初めてのことにめちゃくちゃ戸惑った。

「え、これが流星くん・・・・?誰・・・・?」と頭抱えたことが今となっては嘘のようだけど、ドラマに際し掲載されたインタビュー雑誌を買う気にはなれず、正直全然テンションは上がらなかった。

・・・はずなのに、気が付けば今はシズマや悲しみの向こう側、正ロクそのものが大好きになった。

悲しみの向こう側はとにかく「愛しい」という言葉がピッタリで、千秋楽の挨拶で神ちゃんが言っていたように「愛に溢れた作品」だと思う。

そして今回の舞台も本当によかった。

笑って、泣けて、メンバー4人のことがさらに大好きになった。

演者サイドがあんなに作品やキャラクターを愛してたら、そりゃあ観てる方も愛おしくなっちゃうに決まってる。

こんな言い方をしたら失礼かもしれないけど、梅雀さんの演技がホントにすごい。

アトちゃんのこと、父ちゃんにこと憎めないなって思っちゃう。

なんとかライブ見せてあげたいって思っちゃう。

円陣の動画見る父ちゃんの表情見たらめちゃくちゃ泣いてしまった。

梅雀さんは挨拶で「素敵な役をプレゼントしてくれてありがとう」と言っていたけど、素敵な役にしたのは梅雀さんだし、ドラマから派生した舞台に加わったのが梅雀さんの父ちゃんで本当によかった。

いや、本当にいちオタクが偉そうに言うことではないのは重々承知しているけど、本当にそう心から思った。

 

流星くんが挨拶で「初めての舞台がこの舞台でよかった」って言ってたけど、本当にそれに尽きる。

こんな状況だから客数も半分だし、制約も緊張も不安もめちゃくちゃあっただろうし、思い通りに出来ないこともいっぱいあったと思う。

でも、それでも今この舞台が走りきれたことは大きな一歩だと思うし、自信に繋がったんじゃないかな。

今回流星くんのお芝居を見て、今までの経験が活きてるなって思う場面が何度かあって。

毎日公演をして喉も酷使してただろうに、声が裏返ったり、掠れてることがなかった。少なくとも私が入った公演では。

表情豊かにシズマを演じる流星くんがとにかく頼もしかった。

紛れもなく流星くんは座長で、本当に本当に格好良かった。

ギター弾いて歌う流星くん見たら「あーーーマジで私は最高のオトコを好きになっちゃったなァ!!!!!」って叫んだし、もうとにかくビックリするぐらい泣いた。

 

千秋楽での流星くんの「39公演ここまで来てくださった、今日までの38回に来てくれた全員の方にありがとうと言いたいです」っていう挨拶が本当に忘れられない。

WESTivalオーラスで流星くんが叫んだ「WESTivalに来てくれた人みんなありがとうー!」が大好きなんだけど、それを思い出してそれでもまためちゃくちゃに泣いた。

流星くんのそういう優しさというか、気遣いが私はとにかく大好きだ。

たぶん本人は無意識というかナチュラルにやってるんだと思うけど、みんなのことを思えるその流星くんの人柄。

そういう流星くんが本当に本当に大好きだから、その挨拶が聞けてよかった。

やっぱり私は流星くんが世界一宇宙一大好きだ。

 

舞台が無事に終わって、もうドキドキすることもないんだと思うとホッとする。

心配がすべて取り越し苦労で済んでよかった。

幕が開く前はずっと「なんで流星くんなんだ・・」と思っていたけど、今はこの大役を務め上げた流星くんがとにかく誇らしく思う。

39公演を全て走り切れて本当によかった。本当に。

類君も言っていたように、これが当たり前の日常を取り戻すキッカケになりますように。

 

流星くん、神ちゃんをはじめとするキャストのみなさん、スタッフさん、関わったすべての方々、

本当にお疲れ様でした!

素敵な夏をありがとうございました!

 

お前ら、向こう側に行く準備はいいか?

キエチマエカナシミーーーーー!!!!!



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